今年ももう終わりだ。つまり楽曲大賞の季節だ。まずはメジャー部門から。
昨年の振り返り
まずは2022年の投票結果を振り返ってみよう。
1位 キリグニア/CYNHN(326pts.139票)
2位 Viva La 恋心/東京女子流(263.5pts.109票)
3位 フィロソフィア/フィロソフィーのダンス(183.5pts.83票)
4位 LAST SCENE/lyrical school(172pts.80票)
5位 花は誰のもの?/STU48(166pts.81票)
という結果だ。CYNHNが遂に栄冠をつかんだ年だった。女子流はきなみうみとのタッグで元祖楽曲派としての矜持を見せた。楽曲派と言えばフィロのスだ。十束おとは卒業ソングが3位にランクイン。4位は前体制リリスクのラストソング。
いずれも秀逸な楽曲だが、なんか全体的にいつもの顔ぶれすぎるな…という印象だった。
投票内容
1位 楽の上塗り / CYNHN
渡辺翔の独特なワードセンスとギミックの効いた複雑なサウンドが気持ちいい快作。サビで最低限の音に絞って綾瀬志希の声を聞かせてからユニゾンに持っていく展開は秀逸。今年惜しまれながら卒業した百瀬怜の声が入った最後の作品でもある。
2位 Gimme Five! / フィロソフィーのダンス
十束おとはが卒業し、香山ななこ、木葭ののが加入したフィロのスによる新たなアイデンティティ・ソング。ファンキーなビートに乗せたののちゃんの「きっと私がずっと君の探してた探し物でしょ?」という歌い出しが素晴らしい。5人初ツアーファイナルでこの曲のパフォーマンスを見て、5人になったフィロのスを受け入れられたように感じた。
3位 NEW WORLD / lyrical school
男女混成グループに進化を遂げたリリスク新体制一発目の楽曲。新しい世界に羽ばたいていくような、バース2のtmrw君の「ドレミファソラシド」から始まる一連のライムが心地よい。
4位 コズミック・フロート / ukka
今年のukkaと言えばやはりこの曲だろう。声出し解禁と共にじわじわ育て、爆発力を持った楽曲に仕上がった。ここまでベタなEDMをやっていても、ライブで過剰に低音を厚く出したりせずにukkaならではの上品さを保っているのは流石。
5位 kyo-do? / 私立恵比寿中学
エビ中がバズを狙って放ったものの、残念ながらそんなにバズらなかったヤマモトショウ曲。とはいえ、楽曲のクオリティは素晴らしくキャッチーで耳に残る。この高難度の楽曲を新メンを交えながらライブでパフォーマンスできるのはエビ中の地肩の強さをよく表している。
選外
DRIVE ME CRAZY / lyrical school
その名の通りドライブしている時に聞きたくなるような疾走感が気持ちいい。フックを気持ちよく歌い上げるtmrw君が最高。メンバーのマリク君が監督したというMVもオシャレでGood。
ジンテーゼ / CYNHN
投票した「楽の上塗り」と迷ったのがアカシック奥脇さん理姫さんによるこの曲。ギターのサウンドがめちゃかっこいいが、ベースも痺れる。この曲、バンドセットで見たかったな…(バンドセットライブ参加できず)
サンバーント・ロマンス / フィロソフィーのダンス
フィロのス×きなみうみ×児玉雨子という優勝確定曲。エロいイントロに乗せて始まるハルちゃんのフェイクから歌い出しのマリリさん、もう冒頭から最高。どうでもいいが「邯鄲」という言葉をこの曲で知った。作詞家はやっぱいろんな言葉を知ってるなぁ。
METAL KINGDOM / BABYMETAL
急遽声出しありとなったベビメタ幕張公演、その一発目の曲。数万人の人間による歓声を一身に受ける3人には神々しさすら感じた。重厚、壮大なサウンド、コーラスを背景に圧倒的な歌声を響かせるSU-METALの姿はコロナ禍に終わりを告げに来たジャンヌ・ダルクのようだった。
総括
正直言って、選ぶのに苦労した…メジャーアイドルでまともに曲聞いてるの、上記の6組+αくらいしか無いのである。スタダでも、TEAM SHACHIやばってん少女隊が自主レーベルに変えたり、メジャー/インディーズの区分けというのは全然意味がなくなってきている印象だ。楽曲大賞もそのあたり見直してもいいのではないかな…全部ひっくるめて10曲にしちゃうとか。
上記エントリをまとめたプレイリストはこちら。
ちなみにインディーズ部門・アルバム部門の投票結果はこちら。
idol-consideration.hatenablog.com
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