「アイドル」と「結婚」。
これはアイドル業界でも難しいテーマの一つだ。アイドルの応援には多かれ少なかれ、疑似恋愛的な要素がついて回るものだ。そして一般的には、「恋愛」の発展した先に「結婚」がある。
ここ数年、「アイドル」と「結婚」に関しては色んなニュースがあった。AKB48須藤凜々花の総選挙時の結婚宣言。元ももクロの早見あかり・有安杏果、元でんぱ組.incの跡部みぅ、元AKB48の篠田麻里子、元GEMの村上来渚の結婚などは記憶に新しい。しかし、現役アイドルの結婚発表&アイドル継続宣言というのはいまだかつて記憶にないことだ。
そしてそんな中、先日NegiccoのリーダーNao☆ちゃんが結婚を発表した。
ファンの皆さんへ
— Nao☆@Negicco (@Nao_NGC) February 25, 2019
この度、私NegiccoのNao☆は、
私が31歳になる誕生日4/10に入籍することになりました。
これからもNegiccoとして活動して行きたいと思っています。
こんな私ですが、今後とも応援宜しくお願いします。 pic.twitter.com/CRpexIAGpW
それに対してインターネット上ではたくさんのお祝いコメントが溢れた。「傷ついた」、「ショック」等のコメントはほとんど見られなかったように思う。Negiccoは自然体が売りのグループだ。きっとネギオタは無理して頑張るメンバーではなく、アイドル活動を通して幸せになっていく女の子の姿が見たいという事なのだろう。僕自身もとても幸せな気持ちになった。なんか本当嬉しくてちょっと泣きそうになった。
賛否両論(というか否の方が多かったが…)あった、須藤凜々花さんの結婚発表と比べる記事なんて書こうかと思ったが、無粋なことはやめることとする。
現役アイドルが結婚を発表した上でアイドルを続けるという事実は、日本アイドル業界に新たな地平を切り開く歴史的な一歩だ。アイドルには幸せをつかむ権利がある。Nao☆ちゃんの結婚が先例となり、たくさんのアイドルが自分の想いを殺すことなく、幸せなアイドルライフを歩んでくれれば喜ばしいことだ。
しかし、一方でアイドルについて回る疑似恋愛的要素を踏まえると、祝福をオタクに強制するのも違うと思う。アイドルには結婚して幸せになる権利があるし、それと同様にガチ恋オタクが傷つく権利もある(もちろん誹謗中傷するオタクはクソ)ことを忘れてはいけない。そのために、運営・アイドルには「売り方」と「発表の仕方」については慎重に判断してほしいと思う。そういった意味でも今回のNao☆ちゃんの結婚は理想的なものだった。
改めてNao☆ちゃん、ご結婚おめでとうございます。
末永くお幸せに。
idol-consideration.hatenablog.com