清少納言は、「春はあけぼの 夏は夜」なんて言ったが、現代に蘇って「フェスは」と問われれば、なんと返すだろうか。
僕は「フェスは雨」だと思う。
雨は本来うっとうしいものだ。足元は不快だし、濡れると寒いし、なんだかテンションが下がってくる。しかしフェスで雨が降ってくると、なんだか吹っ切れてテンションが上がってくるのである。ビショビショに濡れながらヘドバンなんかしている非日常感は中々味わえるものではないだろう。
しかし、それは野外型フェスの話だ。屋内型フェスで雨が降った場合、会場で傘の収納場所に苦慮することになるし、湿気で不快な匂いまで漂ってくる。それが渋谷で行われるサーキット型フェスの場合なんて最悪だ。
というわけで、土砂降りの渋谷で行われたやついフェス（1日目）の記録である。
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【入場：Loft9】
やついフェスの参加は今年初めてだったが、これまで参加しなかったのは「リストバンド交換列がエグい」という噂を聞いて尻込みしていたからだ（参考：2015年やついフェス↓）。
しかし、Loft9に行くと、行列は一切なし！スムーズにリストバンド交換できた。なお、渋谷駅からLoft9にたどり着くまでにズボンの裾はビチョビチョになっていて、極めて不快だった。
【高城れに：O-EAST】
れにちゃんがソロでフェスに初参加らしい。到着したらちょうどOvertureが流れていた。ソロ曲はさすがにわからないが、怪盗少女、ツヨクツヨク、Believeあたりのお馴染み曲をやってくれて楽しかった。ももクロは最近は1年に1回見るくらいだが、ツヨクツヨクのイントロで、自然と「れにちゃんイェイ！」と言える程度には体が覚えていた。
【tipToe.：VISION】
最近ハマっているtipToe.だ。1曲目から「星降る夜、君とダンスを」を放り込むアゲセトリ！
tipToe. - 星降る夜、君とダンスを (20180818 Live at SHIBUYA WWW)
あと、「僕たちは息をする」のサビの振り付けが凄くかっこいい。あの体グネグネって動くのゾワゾワする（語彙力）。
「The Curtain Rises」や「Cider Aquarium」も、奇を衒わないカッコ良さがある。最後は「夢日和」で大団円感。間奏でメンバーの「ラララ～」とオタクのmixで掛け合う所が地下アイドルのライブ、って感じがして僕は好きだ。アウトロにガチ恋口上が入るのは知らなかった。本当良かったので、ワンマンも行ってみようかな。
なお、VISIONは少しだけ離れているので移動に傘が必須で邪魔だ。
【Maison book girl：VISION】
1曲目は「夢」で、謎のノイズ音（なんか一応意味があった気がするが）からスタートするという初見置いてけぼり系のセトリだった。「鯨工場」や「ボーイミーツガール」、「影の電車」など最近の曲が多め。真昼間から酒飲みながらブクガのライブなんて見ていると、何が現実で何が夢なのかわからなくなる胡蝶の夢現象に陥りそうになってくる…サクライケンタの策略だろうか。
最後は「長い夜が明けて」。ノイズ音からのブレイクでいよいよフワフワしてくる。葵ちゃんは果たして本当に実在するのだろうか？
MCなしでそのままハケるという伝統的なスタイルで、最後まで初見は置いてけぼりだった。
Maison book girl / 長い夜が明けて / 2019.4.14 - Solitude HOTEL 7F -
【にゃんこスター：O-EAST（Sub）】
全然面白くなかった！
【ナイツ：O-EAST（Sub）】
めちゃめちゃ面白かった！薬物で逮捕された芸能人を終始イジるという不謹慎ネタ。こういうネタ正直大好き。
【WHY＠DOLL：Glad】
ホワドルは見るのは4回目くらい。バンドで見るのは初めてだが、結構キャリアが長い二人だけあって、バンドセットでも円熟したステージングを見せてくれる。
「キミはSteady」いいよね、こういうキレのあるシティポップ大好きだ。「菫アイオライト」のイントロのギターのカッティングはしびれる。「曖昧MOON」は女子高生には歌えない大人の雰囲気がある。
アルバム「Gemini」を購入して特典会も参加してきたが、新規限定でアルバムサインと囲みチェキを撮っていただいた。めちゃめちゃ丁寧にサインを書いてくれた＆結構長く話せたのでとても楽しかった。もしかしてこれが、、、恋なのかな？
昨年のTIF・Sky stageの並びが最高だったという話で盛り上がった。やはりあれは本人達的にも会心の出来だったようだ。
idol-consideration.hatenablog.com
【フィロソフィーのダンス：duo MUSIC EXCHANGE】
満員で入場規制もかかっていたようだ。売れた！1曲目で縦一列フォーメーションだったので、「ダンス・ファウンダー」来るかーー！？と思ったら「夏のクオリア」だった。というわけで俺の夏が始まった。最高の夏にしようなー！
「スーパー・ヴィーニエンス」や「アルゴリズムの海」などの渋めの選曲もあり、一般的なアイドルフェスよりも長尺だとこういう選曲もできて良いよな～と思った。
しかし、「ダンス・ファウンダー」落ちサビで圧縮があったりした事が少し懸念。一般的なロックフェスでは普通なので、過剰反応かもしれないが、治安は新規受け入れ＆メジャー化においては大事だからなぁ。
【吉沢嘉代子：O-EAST】
エビ中がお世話になっている吉沢嘉代子さん。正直楽曲あまり知らないのだが、とてもいい声＆歌い方をされる方だな。なんか昔アフロの辺でも取り上げられていた気がする。6時間立ちっぱなしで疲れたのでここら辺で帰宅。雨のせいで寒い。
【帰宅後】
疲れていたので、近所の銭湯に行って広い風呂でゆっくり。あぁ～今日は楽しかったなぁと思って風呂を上がると、止んでいた雨が降り出しており、傘を借りて帰る羽目に。
やはり、屋内フェスでは「フェスは晴れ」が正解だろう。
