とあるKSDDのアイドル考察録

アイドルオタク9年目のKSDDがアイドルに関して色々考えてみます

アイドル VS ウイルス  ~新型コロナウイルスがアイドル業界に与える影響~

新型コロナウイルスの話題が日本中を席巻している。

このブログはアイドルに関することしか書かないというスタンスのため、政府や厚労省の対応に対して触れるつもりはない。ここではアイドル現場にコロナウイルスが与える影響について考えてみた。

現時点での影響

メジャーアイドルの対応

真っ先に考えられる影響が接触系イベントの延期・中止だ。僕が推しているところだと、私立恵比寿中学接触イベントも延期となった。

AKB48は2月1日、大阪市内で大規模な握手会を予定していたが、メンバーならびに来場者の体調管理を考慮し、開催を延期した。SKE48も2月2日に開催予定だった握手会を延期。日向坂46も2月1・2日のイベントを延期している

新型肺炎でアイドル業界に大打撃! 握手会延期、イベント中止の続出で「接触商法」に限界も (2020年2月7日) - エキサイトニュース

一方で接触しない、純粋なライブイベントはどうか。Perfumeのライブ初日は決行された。反対の声も散見されたようだがキャンセルによる払い戻しを行っており神対応だ、とも話題になっていた。

発表を受け、ネットあるアカウントは、「Perfumeライブ、コロナのことあって、希望者に払戻ししてくれることになったんだ!!!優しい?」と、今回の措置を絶賛。

Perfumeが東京ドーム公演を決行 「細心の注意」と告知するも賛否 - ライブドアニュース

しかし、2日目、事態は激変した。政府の要請により大型イベントの中止・延期が要請されたのだ。これを受け、Perfumeのライブ2日目は当日になって中止という決断が下された。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、政府は26日、今後2週間は大規模イベントを自粛するよう要請した。これを受けて、この日、EXILEの京セラドーム大阪公演や、Perfumeの東京ドーム公演などが中止になった。

「3人が一番つらい」 Perfume公演急きょ中止、ファン落胆 - 毎日新聞

ももクロエビ中などが所属するスターダストプラネットのライブについては25日時点で返金対応を実施と発表、そして26日には当面の中止・延期が発表された。

3月1日までのスタプラ主催のすべてのイベントについては中止もしくは延期とさせていただきます。

(2/26情報更新)スターダストプラネット開催の有料公演についてのご連絡 – STARDUST PLANET MOBILE

このようにメジャーアイドルについては、25日までは接触イベは延期、ライブは様子見というスタンスが多かったが、26日以降は中止・延期をするという判断が大勢を占めているようだ。

 

地下アイドルの対応

地下アイドルではどうだろう。情報が多すぎて、ここでの紹介は部分的にしかできないが、25日までは、イベント中止の判断というのはそう多くはなかった印象だ。例えば僕の推しているフィロのスについてはライブは実施、特典会は中止という状況だった。

 一方で、特殊レギュレーションを導入するアイドルもいた。それで批判を浴びたのがトゥラブの対応だ。特典会でのマスク着用の義務化、ただし1000円払えばマスク無しでもOKというレギュレーションを導入したのだが、ちょっと意味が分からない。感染拡大を防ぐならマスク無しは特典会禁止とすればいいのに、こんなタイミングで小銭を狡く稼ごうとして批判を浴びるのは当然だろう。

nlab.itmedia.co.jp

 しかし、こういった状況も政府発表後、大きく変わることとなる。地下アイドルにおいても、中止・延期に舵を切る動きがみられたのだ。前述のフィロのスについては主催ライブが延期、kolmeも公演自粛という判断だ。フィロのスはSonyの、kolmeはavexの決定方針によるものだろう。

この度の新型コロナウイルスの日本国内での感染拡大している状況を鑑み、お客様ならびにアーティスト、関連する全ての関係者の健康と安全を最優先に協議し、また、本日の日本政府から要請された方針に従い、「2020年3月8日(土) 渋谷WWW X」公演の開催を自粛させて頂く事に決定致しました。

kolme 公式ブログ - 【重要】2020年3月8日、kolme5周年ツアー「渋谷WWW X」公演、開催自粛のご案内 - Powered by LINE

一方で、ekoms所属のクマリデパートは今週のワンマンライブを開催することと決定した。

地下アイドル業界においても政府の発表後、公演の中止・延期の動きがみられた。特に大手事務所が絡むところはその傾向が強いのではないだろうか。一方で地下アイドルは一度の公演中止が与える経済的な影響も大きく、細心の注意を払いながら公演開催の判断を下すケースもあるようだ。

 

今後の動き

メジャーアイドル

メジャーアイドル達は非常時の対応が大きなレピュテーション・リスクになりかねない。もちろん商業的には公演をやりたいだろうが、大手事務所は体力もあるので、基本的にはライブ自粛の流れは止まらないだろう。

地下アイドル

地下アイドルについては、ライブ・特典会がほぼ単一の収入源となっているため、ライブや特典会の中止は大ダメージになってしまう。地下アイドルのレピュテーション・リスクはそう大きくはないだろうが、この状況下では難しい判断を迫られることになりそうだ。吉田豪もそれを懸念するようなツイートをしている。

 

まとめ

ただ、地下アイドルとオタク達はこれまで、創意工夫で色んな逆境を乗り越えてきた。「ガールズ・ポップ・フェスティバル in 淡路島」という伝説フェスの逆境を乗り越えたゆっふぃーは語る。

「例えばお客さんが本当に不愉快だったり、悲しいのならよくないけど、淡路島では自分の気持ち次第でなんとかなる。ひっくり返せると思ったんです。」

https://www.buzzfeed.com/jp/tatsunoritokushige/yufuterashima

実際に、転校少女*は可愛いマスクをすることでリリイベで特別感を演出した。

 

イベントを中止したアイドル達はコロナウイルスに負けたわけではない。アイドルとコロナウイルスの戦いはまだ始まったばかりだ。

アイドルという存在はいつだって、暗い世の中を照らしてくれる存在だと信じている。