とあるKSDDのアイドル考察録

アイドルオタク9年目のKSDDがアイドルに関して色々考えてみます

違和感や痛みは脱皮のタイミングかも

1月21日のライブをもって、ももいろクローバーZから有安杏果が卒業した。

 

幸運にもチケットが取れたので、アイドル・杏果の最後の姿を見届けに幕張メッセに足を運んだ。ライブはももクロにしては非常に短く、シンプルな構成だった。約1時間半のライブと30分ほどの卒業セレモニー。バンドセットもなく、演出はトロッコで会場を2周するくらい(実は私はこれくらいシンプルな方が好きだったりする)。詳細はナタリー等、たくさんライブレポがアップされている。

natalie.mu

 

私は前回のブログに自分のもやもやした気持ちを書いたが、その後この件について知人(女性)と話す中で、「ずっと芸能人をやってきた人が、普通の女の子になりたい、って思うのは軽い気持ちではないと思うよ」と指摘された。確かにそうかもしれない、杏果に変に求めすぎているだけだ、と自分を納得させようとした。そして、5人が泣きながらも笑顔で杏果を送り出す姿を見れば、きっとこのもやもやは晴れてくれると信じ、幕張メッセへ向かった。

idol-consideration.hatenablog.com

 

そして、そのもやもやした気持ちは解消されることはなかった。

 

悲しいライブだった。色んな人が既に言及しているが、夏菜子が長い沈黙の後で絞り出すように杏果に言った、言葉。

「10周年は5人で迎えたかった…」

その瞬間会場中から悲鳴のような嗚咽が漏れた。夏菜子のその言葉はメディアでは語られることが無かった、紛れもない「本音」だった。私はきっと、あの瞬間の悲しみの光景を忘れることはないだろう。

 

 

そして、それに対して杏果は挨拶で「奇跡の5人は4人とモノノフさん」だと語った。

 

何だよそれ、と思った。

 

私は夏菜子、しおりん、あーりん、杏果、れにちゃんの5人のももクロを応援してきたのだ。皆、5人のももクロが大好きだし、1週間で気持ちの整理なんてできない。なんでそんなにスッキリした顔で、自分がいないももクロを肯定しているんだよ。

 

 

そして、最後に4人でパフォーマンスされた「あの空へ向かって」。いつも元気をくれるももクロちゃんは私には、弱々しく見えた。

松崎しげるが東京ドーム公演を発表しても、ベストアルバムの発売が発表されても、夏菜子が「かなわない夢もあるんだな、って。。。」と語ったももクロがこれからどんな夢を見させてくれるのかは私にはわからなかった。エビ中からぁぃぁぃが転校した時のように、「まだまだももクロ楽しみだぞ!」という気分にはまだ、なれなさそうだ。

 

私は所詮一介のオタクなので杏果が、メンバーが、何を考えているかはわからない。でも、どうか杏果も残った4人も、頼むから幸せで居てくれ。そして幸せをほんの少しだけオタクに分けてくれたらそれで十分だ。

 

 

最後に、これだけは嘘偽りない気持ちとして言いたい。

杏果、8年間本当にお疲れ様でした。

今まで本当にたくさんの笑顔と元気を与えてくれてありがとう。

 

タイトルは「仮想ディストピア」より