とあるKSDDのアイドル考察録

アイドルオタク9年目のKSDDがアイドルに関して色々考えてみます

24通りの並びはまだまだ余裕あるから ~フィロソフィーのダンス G4ツアーライブレポート~

先日、フィロソフィーのダンスのGlomorous4ツアーファイナル@新木場STUDIO COASTに参加してきた。メジャーデビューも発表された最高のライブだったので、ここに自分の興奮を残しておく*1

ナタリーさんによるライブレポはこちら↓ 

natalie.mu

 

 

 

開演前

18:20分頃に会場に到着。COASTのこの看板、雰囲気があって好きなんだよねぇ。

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入場し、1階の上手真ん中くらいに陣取る。COASTは結構横にも広い会場なので、B500番台で入場してもそんなに遠いとは感じない。天井からぶら下がる巨大なミラーボールを4人のメンバーカラーが彩る。ファンキーな楽曲が否応なくオタクのテンションを上げ、クラップが巻き起こる中、ステージ上の幕に4人のシルエットが映し出されて、ライブはスタートした。

 

冒頭(アイドル・フィロソフィー~アイム・アフター・タイム)

4人のシルエットが映し出される中、遠くから「ウォーウォー」という声が近づいてくる・・・幕がバサッと落ちて始まったのはアイドル・フィロソフィーだ!4人とバンドメンバーの気迫にシンガロンで応える。フィロのスの多くの楽曲を担当する宮野さんは1stアルバムの曲説明でこんなことを書いているが、この日のアイドル・フィロソフィーは演出も相まって本当にカッコいい始まり方だった。

メンバーには「この曲は、会場が大きくなればなるほど格好良くなる曲だよ」と、言いました。1年後、渋谷クアトロ(4thワンマン)でこの曲を聴いたときには、これもあながちウソじゃないよな、と少しだけそう思えた気がしました。来年以降、もっとそれを確信できるようなライブを体験できることを夢見ています。

「FUNKY BUT CHIC」作編曲家による全曲解説 - 宮野弦士のいまさらするまでもない音楽の話

 そして続くのは初期の名曲アイム・アフター・タイムだ。力強さから一転、メロウに歌い上げる。フィロのスの強みはその振れ幅だ。この日のステージには、階段が設置されており、そこを活用したステージングはメジャー感を感じさせるものだった。

 

メドレーゾーン(プラトニック・パーティ~ダンス・オア・ダンス)

この日のライブではメドレーも披露された。

プラトニック・パーティから、シームレスに披露されたのはフリー・ユア・フェスタ。ここのつなぎからの曲入り、カッコ良すぎて昇天しそうになった。

また、バイタル・テンプテーションに続いてはライク・ア・ゾンビ!オタクがどよめく。この曲の冒頭のホーンのサウンドは、否応なくテンションがあがっちゃうのだ。フィロのスのバンドセット公演でのこういう演出に外れなし。

その次に「選択肢は2つしかありません!踊るか!踊るか!です!!」という「2つ」の概念を問いたくなるようなマリリさんの煽りから披露されたのはダンス・オア・ダンス*2。六本木で初めて聞いた時から、ロカビリー調のこんな曲、管楽器入れたら最高やん、、、と思っていたので、当然のように最高だった。強すぎるだろ!


フィロソフィーのダンス/ダンス・オア・ダンス、ミュージック・ビデオ

 

個人的ハイライト(シスター~ベスト・フォー)

MCで「今、成長したからこそ歌える曲」と紹介されたのは新曲のシスター。ツアーではこの公演が初参戦だったので初見だった*3のだが、冒頭のマリリさんの歌い出し「Which is this love?」だけで、鳥肌が立った。数日たってもまだ、この「Which is this love?」が頭にリフレインし続けている*4。気持ち良すぎない?


シスター

そして、お立ち台に4人が並び、ハルちゃんの朗々としたアカペラから始まったのが、ベスト・フォーだ。1人ずつアカペラが加わっていく。圧巻だった。KSDDの僕だが、「ホンマに最強の4人やん・・・フィロのスを推してて良かった・・・」と思って涙が出てきた。

最近のアイドルソングの主流は、音数を増やしてハイテンポで畳みかけるような形式の楽曲が多い。そういった曲はフロアも沸きやすいし、実際に僕も好きだ。また、そのアンチテーゼとしてストリングスを多用したゴリゴリのスローバラードを放り込むケースも見られる*5

しかしそういうトレンドに反して「シスター」や「ベスト・フォー」のような、ミドルテンポで、音数も少なめの楽曲で勝負して人を感動させられるという事は本当にすごい。。。このライブで一番印象に残ったところだった。

 

ブチ上げゾーン(すききらいアンチノミー~ライブ・ライフ)

僕がフィロのス楽曲で一番好きなイントロはすききらいアンチノミーのギターカッティングだ。なので、あのカッティングが流れた瞬間、どんな状況でもテンションは最高潮になる。

で、そこから続くのがダンス・ファウンダーライブ・ライフ。こんなん楽しくないわけない。てか、正直この辺は多分楽しすぎてあまり記憶がない。

 

アンコール(ジャスト・メモリーズ~ハッピー・エンディング)

アンコールを経てバンドメンバーが戻ってくる。ピアノソロが始まる。ジャスト・メモリーだ。アンコール1曲目は、まずしっかり聞かせる。

そして最後の曲はハッピー・エンディング。僕がアイドルのライブで重視することの一つは「ライブが終わった時に笑顔になれるか」だ*6。ハッピー・エンディングでシンガロンしてる時に周りのオタクを見渡すと、みな満面の笑顔で幸せそうに歌っていて、その光景に泣きそうになっちゃうんだよな・・・。ライブの締めくくりにふさわしい曲だ。

 

MC(メジャーデビュー発表)

ライブ本編でも一度紹介されたが、改めてのバンドメンバーを紹介。もう一人の主役ともいえるバンドメンバー、そしてバンマスの宮野さんに惜しみない拍手が送られる。そして4人だけがステージに残り、マリリさんが「皆さんにお伝えすることがあります」と言う。
「私たちは2020年、ソニーミュージックレーベルズからメジャーデビューします!」
パァン、と4色の銀テープが打ち出された。

正直に言うと、僕はこれまでフィロのスのメジャーデビューにあまり意義を感じていなかった。近年はサブスクリプション・サービスの登場や、タワーパレットなどの大規模インディーズレーベルの存在などもあり、メジャーにこだわる必要がわからなかったのだ。

また、帰り道に周りからは「フィロのスってまだメジャーじゃなかったんだ」という会話が聞こえてきた。正直、フィロのスの人気と加茂さんの人脈を考えると、フィロのスがメジャーデビューできる体制は以前から整っていただろう。

 

しかし、この日メジャーデビューが発表された時、普段泣いてるイメージが無いあんぬさんが、話せなくなるほどの号泣を見せた。彼女達が4年間一歩づつ、積み上げてきた努力が表出したのが、その日の新木場の景色であり、信頼できるスタッフとバンドメンバーであり、満を持しての「メジャーデビュー」という結果だった。

 

フィロのスのこれから

この日の4人のMCからは、「この4人とこのチームでもっと上を目指すんだ!」という気概が強く感じられた。

フィロソフィーのダンスは絶対にうれしいお知らせしかしません。これからも絶対みんなを幸せにします!(奥津)

フィロのス、満員のコーストで幸せを更新「Glamorous 4」ツアー最終公演 - 音楽ナタリー

ある程度の期間、地下アイドルオタクをやっていると、そういう言葉を言っておきながら実現できなかったグループを何度も何度も見ることになる*7。こういう言葉を言われても、「そりゃそう言うよね」と斜に構えちゃったりする。

しかし、この日のフィロのスを見ていると、その言葉もう一度信じよう、という気持ちにさせられてしまった。

 

エンディングのBGMははじめまして未来だった。おとはすが「これは歌うしかないんじゃないですか~?」と言って、歌い始めた。この日の公演は大きな一歩を踏み出したフィロのスの明るい未来を感じさせる、希望にあふれた素晴らしいものだった。

 

セトリは以下の通り。

1.アイドル・フィロソフィー
2.アイム・アフター・タイム
3.プラトニック・パーティ→フリー・ユア・フェスタ(メドレー)
4.イッツ・マイ・ターン
5.ヒューリスティック・シティ
6.スーパーヴィーニエンス
7.バイタル・テンプテーション→ライク・ア・ゾンビ
8.ダンス・オア・ダンス
9.シスター
10.ベスト・フォー
11.すききらいアンチノミー
12.ダンス・ファウンダー
13.ライブ・ライフ
(アンコール)
1.ジャスト・メモリー
2.ハッピー・エンディング
3.はじめまして未来(オケ音源、1番のみ)

 

タイトルは「ベスト・フォー/フィロソフィーのダンス」より。

*1:楽しすぎてちょっと記憶があいまいなので、一部間違ってたらすみません

*2:これはメドレーではない

*3:もちろん音源は聞いていた

*4:これで歌詞間違ってたら恥ずかしいけど

*5:ジャスト・メモリーズはその一例だと思っている

*6:ブクガは例外だ

*7:それを責めるつもりはない。仕方がないことなのだ