エビネギは僕にとって特別な意味を持つイベントだ。
エビネギ第1回は2017年の1月3日に大宮ソニックシティで開催された。この時も参加しており、期待に違わぬ最高に楽しいライブだった。そしてわずか1ヶ月後の2月8日、私立恵比寿中学のメンバー、松野莉奈が亡くなった。エビネギは僕が生前のりななんを見た最後のイベントだった。
そういうわけで、エビネギ第2弾は開催決定時から絶対に行こうと思っていたし、楽しみにしていたライブだった。
それなのに、ここ1週間は仕事が忙しく、Zepp Tokyoに着いたのはライブ開始から約15分後…(しかも結局家帰ってからまだ仕事したし…)。ロッカーに荷物を入れながら聞こえてきたのは、「永遠に中学生」の終わりらへん。前回のエビネギは終盤に「圧倒的なスタイル」→「永遠に中学生」だったよな、まさかもうその流れ消化したのか…?という不穏な考えが頭をよぎるが、とりあえず会場に入った。
ライブの進行は前回と同じく、Negicco2曲、エビ中2曲、MC→Negicco2曲、、、というように交互に2、3曲ずつやっていく形式。光のシュプール、カリプソ娘でNegiccoがミドルテンポの曲をやれば、エビ中がほぼブラジル、感情電車でバラエティ豊かに対応する。兼オタの僕にとって、こういう構成は本当に楽しい。
しかも、この日は生バンドセット。今までのエビ中・Negiccoの生バンドありライブは最高だったが、やっぱり最高だ!特にライブ中盤の「バタフライエフェクト」→「テブラデスキー」の辺りのバンドサウンドがめちゃめちゃかっこよかった。本当にこの2組の生バンドに外れなしだ。
その後のシャッフルコーナーでは、「ともだちがいない!/かえぽ、真山、ひなた、りったん」→「イッショウトモダチ/ナオちゃん、ぽんちゃ、安本さん、ぽーちゃん」。真山・ひなたみたいな声ってNegiccoにいないから新鮮味があって面白かった。しかし、ここのMCで「みんな友達できたんじゃない?ラインダンスもやったし」という発言があり、すでに圧倒的なスタイルが終わってしまったことがわかり、凹む…
しっとりゾーンではNegiccoが「江南宵歌」、「雫の輪」でしっとり聞かせたのに対して、エビ中は「さよならばいばいまたあした」とまさかの「大好きだよ」!エビ中は今回干され曲と言われる曲も結構やっていた印象だ。ツーマンでこういうことができるのは相手がNegiccoだからだろうなぁ。
そこから本編最後に向けて両者盤石のキラーチューンを放り込んでいった。キミはドリーム→さよならMusic→トリプル!Wonderland→大人はわかってくれない→全力ランナー→ラブスマとか楽しくないわけがない!!
アンコールは前回もやった池ちゃん曲の交換があり、最後はコニーさん感あふれるベイビィ・エビネギ・ポップで終了。
私立恵比寿中学×Negicco 「ベイビィ・エビネギ・ポップ!」
全編を通して、クソかっこいいバンドが奏でる良質な楽曲は最高だった。しかし何より、そういうクオリティの高さにビビらない、ある種の「ゆるさ」みたいなものがこのライブには溢れていてすごく幸せな空間だった。まだまだこんな関係で両グループとも活動し続けてほしい。
しかし、やはり美怜ちゃんがいないのは寂しい。早い回復を祈ります。