とあるKSDDのアイドル考察録

アイドルオタク9年目のKSDDがアイドルに関して色々考えてみます

今日の向こうに私が見えるかな? ~川井わかにありがとうを伝えたい、わかる~

2023年12月初旬。NUANCEのリーダー、川井わかちゃんの卒業が発表された。



この発表があった時、ヌュ現場に通うオタクの多くのリアクションは「わかちゃん…なんで…」というよりは、「遂にこの時が来たか…」というものだった。

わかちゃんは現在NUANCEに残る唯一のオリメンであり、グループ在籍は7年になる。彼女は大学生になった年にアイドルになったわけだが、去年の3月には大学院まで卒業し、この1年は専業アイドルとして活動してきた。

わかちゃんは大学・大学院では建築関係の勉強をしており、二級建築士の資格も取得している。そういう背景を知っているオタクは、わかちゃんがそう遠くないどこかのタイミングでグループを辞めて建築関係の仕事につくのだろう、と頭のどこかで考えていたと思う。

実際、彼女の卒業はかなり前から検討されていたようだ。そのため、これまでの脱退メンバーと異なり発表から卒業まではかなり長い期間が確保され、横浜だけを巡るツアー「NUANCE川井わかLAST TOUR『さいごのわがまま』」が始まった。

 

 

川井わかLAST TOUR『さいごのわがまま』

 

acoustic oneman LIVE「luxury NUANCE」

ツアー初日はmint hallにてアコースティックライブ。おしとやかなドレス衣装での素晴らしいバンド演奏とパフォーマンス*1。この日でわかちゃん卒業するんか、というくらい泣いてしまう、ツアーの幕開けに相応しい公演だった。


f:id:kamaidol:20240317134850j:image

開演前にはミントホールでオリカク「wish」をいただく。

f:id:kamaidol:20240317134917j:image

1曲目は印象的なウッドベースから始まる「tomodachi」!「赤レンガ空中さんぽ」ではわかちゃんの「今日の向こうに私が見えるかな」がエモい。「for yourself」からの「wish」が良すぎて泣いてしまった。歌唱パートが始まって衝撃を受けたのが「猫じゃらし乙女じゃらし」だ。これをアコヌュでやるとはね。

MCでラグジュアリー感を出そうとして「続いての曲…参りましょうか?」とか言うのも面白い。時計を見るように手首をオシャレに見てると思ったらセトリを見ていたのも笑ったw

終盤、メンバーのカズー演奏入りの「タイムマジックロンリー」は最高だ!townのLPに入ってた「タイムマジックロンリー スキカッテミックス」を彷彿とさせる、音楽の楽しさを感じさせるアレンジだ。そして、ラストの「Love chocolate?」でまた泣いてしまった。

 

セトリ

M1 tomodachi
M2 赤レンガ空中さんぽ
M3 セツナシンドローム
(MC)
M4 for youreself
M5 wish
M6 ハーバームーン
M7 KaMoMe
(MC)
M8 猫じゃらし乙女じゃらし
M9 サーカスの来ない街
M10 コロニアルスタイル
(MC)
M11 under the moon
M12 タイムマジックロンリー
(MC)
M13 Love chocolate?

en.セツナシンドローム

 

「The Last Wakaru」

初めて来た箱、クリフサイド。さすが横浜老舗ダンスホール、めちゃ味がある。本当にタイムスリップしたような感覚。

f:id:kamaidol:20240317135003j:image

ビールを飲み、3列目辺りで開演を待つ。始まったのは聞き馴染みのないSE。ワルツだ…と思ってたらLast Waltzという曲らしい*2。そして上段のロミオとジュリエットで使いそうなバルコニーと、通常ステージの下段に分かれてライブが始まる。上に初音・海月、下にわか・恭美が登場し、一曲目は「カレーフレーバー」*3

次いで「love chocolate?」、「byebye」と初期曲を続ける。「ハーバームーン」、「KaMoMe」辺りの楽曲の雰囲気がクリフサイドにマッチしてて、(ここで歌われるために作られたんか?)なんてことを考えていた。新体制初という前フリMCからは「からくれない」だ!客席がどよめく*4。「Carmine泥んで」の椅子を使ったパフォーマンスもよく映える。

MCではこの日のセトリはわかちゃんが組んだとのことで、テーマは「わかさんぽ」らしい。そして、新衣装についても言及する。全員がわか袖*5なのはわかちゃんの表現力を引き継ぐ、という意味も込められているそう。

そして、もう1曲の新体制初曲は「 駅とブランコ ~恋のステイション~」だ。そして、「sekisyo」、「特急 元町・中華街行き 27 分」、「Ocha cha cha chinatown」、「コロニアルスタイル」と続く。関内からスタートして、みなとみらい線にのって中華街行って山手に向かったのかな?

終盤で披露されたのは、この曲聞かなきゃ帰れない、「タイムマジックロンリー」だ!!山手から降りてきてここにたどり着いたということだろうか。クリフサイドでやるタイムマジックロンリー、これこそがヌュアンスがタイムマで表現したかった世界なんだな…と思う。これまでで一番好きなタイムマだった。そんな興奮を鎮めるような「highlight」で本編は終了。

アンコールでバルコニーでわかちゃんが一人で登場して「スタンダードになりたくて」を歌唱。わか生誕に行けなかったのでここで聞けて良かった。赤サイに照らされて歌い上げるわかちゃん見てたら何か涙が出てきた*6。そして、他メンも出てきて最後は「青春の疑問符」から「シャララ シャララ」。しみじみしちゃう…本当に素晴らしかった。

 

セトリ

M 0 SE(lastwaltz) 
M 1 カレーフレーバー 
M 2 love chocolate? 
M 3 byebye
M 4 ルカルカ
M 5 赤レンガ空中さんぽ 
M 6 セツナシンドローム 
M 7 Carpenter Jr.
M 8 ハーバームーン
M 9 KaMoMe
(MC)
M 10 からくれない
M 11 ai-oi
M 12 Carmine 泥んで 
M 13 ゆれてみて
M 14 雨粒
M 15 泡沫
M 16 悲しみダンス
(MC)
 M 17 駅とブランコ ~恋のステイション~ 
M 18 sekisyo
M 19 特急 元町・中華街行き 27 分
M 20 Ocha cha cha chinatown
M 21 コロニアルスタイル
M 22 ミライサーカス
M 23 タイムマジックロンリー 
M 24 highlight
M 25 スタンダードになりたくて(わかソロ) 

M 26 we love 商店街(EN1)
M 27 青春の疑問符(EN2)
M 28 シャララ シャララ(EN3)

 

「フェヌュⅩ」

わかちゃん自身の想いも、出演する各グループからのわかちゃんへの想いも詰まった、わかちゃんラストの対バン。僕はこの日のために今まで数年間、界隈でDDをやってきたのかもしれない、と思うような最高の対バンだった。

トッパーNaNoMoRaLは未來さんがライブ中、何度も「わかちゃーん!」と叫んだりして、すこし涙ぐむ姿もあったり。2番手tipToe.は歌詞やガチ恋口上を「わかちゃん」と言い替えたりして愛を伝える。その後もダルフォン、エアラなど親交の深いグループが最高のパフォーマンスを続ける。

個人的にグッと来たのが、わかちゃんの友達でもあるRAYの内山結愛さんが、「わかちゃんも、わかちゃんのことが好きなあなたも!未来が明るいものでありますように!」と叫んで始まった「フロンティア」…そこには愛があった。

君はフロンティア─────
僕が立つこの道を照らし続けるたった一つの光。
明日へ向かうのは君のためではなくて、
それでもきっと生きることが君への愛(love)。

そして、フィンズ、クマリ、未定とフェヌュもクライマックスへ。タイトル未定の「群青」の歌詞が、わかちゃんが7年間この界隈で繋いできたものが集まっているその時の状況とリンクしていて泣きそうになった。

さあ飛び立とう 今旅立とう
繋いだ瞬間を集めて
ここじゃない何処かへ

トリはお待ちかねヌュアンスだ!しかし、始まったのはヌュアンスの曲ではない…。(これなんだっけ…)と考えていたが、一部のオタクの異様な興奮と、どこかで聞いたサウンド・メロディから、クロノスだ!と思い当たる。そうだ、盟友だもんな。きっと居たらここに出てくれてたよねぇ。

2曲目「tomodachi」、確かに今日は友達ばっかりだね、と思いニヤっとさせられる。「bund drive」、ベイホールへ向かう曲。この日、オタクカーで海岸通りをドライブしてやって来たので感慨深い。「sanzan」はここ最近で一番の盛り上がりで、わかちゃんパートで大量の人が突っ込んでいく!

「赤レンガ空中さんぽ」の「今日の向こうに私が見えるかな?」でまた泣いちゃう。「特急 元町・中華街行き27分」で界隈のオタク達が肩に手をおいて電車になるの、ハッピー光景だ。そしてわかちゃん落ちサビで振られる赤サイは涙腺を刺激する。

最後は「ミライサーカス」。登場する大量のアイドル!!!フェヌュ名物のふらんすやまポテトを皆がぶん投げる!相変わらず運動神経悪すぎてキャッチできんので、落ちたやつを慌てて拾うと、エアラの神楽寧々ちゃんのだった。

f:id:kamaidol:20240327125646j:image

どのグループもわかちゃんに餞を送るような愛のあるパフォーマンス。良い楽曲。呼応するように盛り上がるフロア。僕がアイドルを好きな理由の全てがこの日のステージとフロアには詰まっていた。それを実現させたのはここに至るまでの歴史をわかちゃんが誠実に繋いできたからだ。過去一番の対バンだった。

SE dreaming
M1 MY LAST DANCE(クロスノエシスcover)
M2 tomodachi
M3 bund drive
M4 sanzan
M5 FlatRat
M6 赤レンガ空中さんぽ
M7 特急 元町・中華街行き27分
M8 ミライサーカス(みんな)

 

川井わかLAST BAND SET ONEMAN「わかった。」

雨の横浜ベイホール。天が晴れ女、川井わかの卒業を惜しむような空模様だ。ラストライブが始まる。

f:id:kamaidol:20240327130119j:image

いつものSEのあと、「love chocolate?」(オケ音源)が1曲目に来る。さすがにまだ泣かないが、最後の方に持ってこられてたら多分泣いてただろうな〜。2曲目「ルカルカ」からバンドが入場。「セツナシンドローム」わかちゃんが歌う最後のセツナ…とか考え出すとダメだ。いつも、「ヌュアンスでーす!」を聞くとライブが始まったな!と思う。

ヒデローさんのトランペットソロの時点で「このパターンはナナイロナミダ!」と気づき、僕も訓練されてきたな…と感じる。和洋折衷というより、多国籍感溢れる喧しさが楽しいのは「コロニアルスタイル」だ。ライブは随時オケとバンドが入れ替わる形式。バンドが出入りする時に円山さんがノリノリでハケていくの可愛い。

「I know power」は県民ホールでもあった「皆さんお静かに」の箇所で静かにさせられるパターン。「サーカスの来ない街」の印象的なリフはなんとヒデローさんのトランペット!シンプルに音楽ライブとして楽しい!!

バンドもメンバーもハけてわかちゃんが一人で登場し、佐藤嘉風さんのアコギで「スタンダードになりたくて」。泣いちゃう…

 

そして、嘉風さんが退場し、わかちゃんが一人ステージに残り、手紙を取り出した。おキモチタイムだ…。

卒業が決まってから卒業までにやりたいことはあるか、とプロデューサーのフジサキさんに聞かれたときに私は「1番になりたい」と、そう答えました。いっぱいいっぱい考えてたどり着いた答えがそれでした。

これまで、私はグループの環境だったり社会の変化に耐えたり、受け入れたり、抗ったりしながら常にその時の最高をお届けしたい、という気持ちで活動をしてきました。私にとってはどの時代のヌュアンスも一番、最高です。だから1番だというと、他が2番とか3番になってしまうのがこれまでは嫌だったんです。皆さんの心の中にそれぞれの1番のヌュアンスがあればいいな、とこれまでは思っていました。

でもヌュアンスの川井わかとしての終わりの日が見えたとき、その最後の日、つまり今日ここで今までで一番最高だとみんなに思ってもらえる、そして私自身もそう思える1番のヌュアンスを届けたいと思いました。

今日、1番のヌュアンスを届けるために、3か月半過ごしてきました。今日来てくれた皆さん、1番のヌュアンス…そして、1番の川井わかはどうですか? (大拍手)

(中略)

正直長くいたこの暖かい場所を飛び出していくことはとても寂しいし、怖いです。でもヌュアンスとして過ごしたこの濃すぎる7年間の思い出と、私の心にこれからもい続けてくれる皆という太陽がこの先の人生のお守りとして、私の背中を押してくれるんだと、そう思います。そして、これからは、この先も続いていくヌュアンスを一番近くで応援していきたいと思っています。(メンバー呼び込み)

3人ともヌュアンスに入ってくれて、これからも続けてくれてありがとう。これまでの時間が長いから大変なこともあると思うけど、恭美の探求心と、初音の行動力と、あとは海月の大喜利力が…(笑い)人に寄り添える素敵な心を持っていれば絶対に大丈夫だから、これからのヌュアンスが見られることをとても楽しみにしています。

…ということで皆さん、今日まで私に出会ってくれて、選んでくれて、愛してくれて、楽しんでくれて、本当にありがとうございました。

 

これは私の最後のお願いなんですけど、私のことをすっかり忘れちゃうくらい、皆は幸せになってください。これが私、川井わかからの最後のわがままです。

 

言葉に詰まりながらも真っすぐに言葉を伝えてくれる、涙なしには聞けないものだった。そして、ライブは「bund drive」から再開する。わかちゃんの台詞「さよなら」を「ありがとう」と言い変えられて、崩れ落ちそうになる。てか、おキモチタイム以降、大体泣いてた気がする…

そして、ライブは終盤へ。「ミライサーカス」、「sanzan」、「特急 元町・中華街行き27分」、「タイムマジックロンリー」と怒涛の盛り上がり!わかちゃんパートではステージに愛を送るように赤ペンラが大挙してステージ前に突撃する!そして、そんな空気を変えるのは「雨粒」だ。外ではまだ雨が降っているのだろう。

愛が落ちそうだ つながる言葉で
固く結んで そばに置きたい
雨にも流れぬよう

 

そして本編ラスト、4人が向かい合い始まるのは「wish」だ。冒頭ワンフレーズ歌った後、髪の毛で表情は見えないが、恭美さんの肩が震えている。全員で手を高く挙げ、「sky baloon」でライブ本編は終了した。

「まだまだ、わかり足りませんよね!」と、魂のアンコール発動でメンバーをステージに呼び戻し、新曲「sunshine」が始まる。まだ振付は無く、サビで手を振るだけ。アウトロの「愛しい人よsunshine of my life」ではシンガロン。最後の最後はヌュアンスの始まりの曲を、ということで「シャララ シャララ」。愛だけがここにはあるから…

 

間違いなく「一番」のライブだったよ!わかちゃん!!


f:id:kamaidol:20240327220530j:image

 

SE dreaming
M1 love chocolate?
M2 ルカルカ
M3 セツナシンドローム
M4 ナナイロナミダ
M5 ピオニー
M6 コロニアルスタイル
M7 泡沫
M8 sekisyo
(MC)
M9 I know power
M10 ハルシオン
M11 初恋ペダル
M12 ハーバームーン
M13 ai-oi
M14 サーカスの来ない街
M15 スタンダードになりたくて(わか&嘉風
(MC)
M16 bund drive
M17 last a way
M18 ミライサーカス
M19 sanzan
M20 特急 元町・中華街行き27分
M21 タイムマジックロンリー
M22 雨粒
M23 wish
M24 sky balloon

EN1 sunshine
EN2 シャララ シャララ

 

ブロガーわかちゃん

わかちゃんとの出会い

僕のNUANCE初現場は2019年のtipToe.との合同リリイベだった*7。なので、わかちゃんのことは大体5年くらい見ていることになる。初めてチェキを撮ったのはその年の11月、ミサキサン不在の日だった。

f:id:kamaidol:20240327031223j:image

…が、僕はそれから、今に至るまで一度もわかちゃんを「推しメン」としたことはない。2019年当時、僕はミサキサンのオタクになり、ミサキサン脱退&恭美・初音・妃菜が加入して5人体制になってどうするかを半年くらい考えたのち、珠理ちゃんを推すこととした…が、その直後に珠理ちゃんは電撃脱退。その後は、特定の「推し」を作らずにヌュ現場に足を運んでいた。

 

毎日ブログ投稿の開始

そんなわけで、ミサキサン・珠理ちゃん在籍時はそこまでわかちゃんとチェキを撮ることも少なかったのだが、僕はある時期からわかちゃんに親しみを感じ始めた。

このTweetでも書いているように、当時推していたオサカナが解散してしまい、毎日ブログを書いてくれていた山崎愛ちゃんのブログが読めなくなった時に毎日ブログを始めてくれたのがわかちゃんだった。

はてなブログなんていう限界集落で生きていることからもわかるように僕は「ブログ」が好きだ。文章にはその人となりが最も表われるような気がするのだ。わかちゃんは大体予約投稿をしているので、毎日夜中12時にブログがアップされる*8。わかちゃんが描き出す日常を毎日のように読んでいると、少しずつ彼女が身近に感じられるようになっていった。

 

わかちゃんのブログはまずタイトルにその特徴があり、「○○わかる」というあるあるネタで読者をひきつける。


f:id:kamaidol:20240327031536j:image

そして、中身はタイトルとはあまり関係のないわかちゃんの日常が描かれていくのだが、その文章には独特のリズム感がある。

3年くらいずっと欲しくて迷っていたレインブーツ、思い切って今年買っちまいました

かわいんだ〜

 

明日は雨っぽい、おろしちゃおうかな☔️

雨って憂鬱になりがち、だから新しいレインブーツで梅雨、乗り切りたいな

でも梅雨、涼しいし紫陽花は綺麗だし、空から水が降ってくる以外はいい季節なのかも

 

でも、空から水、降ってくるんだよな〜やれやれ

家系ラーメン食べたあと滅茶苦茶喉渇くわかる | NUANCE-OFFICIALのブログ

このリズム感が癖になるのだ!

 

わかちゃんの綴った想い

そんな風に普段はおちゃらけたわかちゃんのブログには、稀に彼女の心の内が描かれ、ハッとさせられることがあった。

ブログをはじめて、私は自分の考えを少しずつ表に出せるようになった気がします

面と向かって言えないことも、誰かに届くといいなと言う気持ちで毎日ブログを書いています

内容がマジでないこと私のブログですが( ˊᵕˋ ;)アセ

もし私の日常が君の日常にもなっていたら多分嬉しい

どちらにしようかな、天の神様の言う通りの後何パターンかあったよねわかる | NUANCE-OFFICIALのブログ

 

アイドルになる前、

なにか人と違うことをする道って、自分にとってありえなかった

そこからふと、飛び出してみた道、こんなことになるなんてねぇ

 

アイドルって、アリの巣みたい

眺めているだけでは全然実態が分からないけれど、一歩踏み入れてみるとたくさんのアイドルがいて、

こんな世界が広がっていたんだって知る

 

私は、踏み入ってこの世界を知ることが出来て、良かったです

2月全然足りてないわかる | NUANCE-OFFICIALのブログ

 

日々生活を送る中で、ドラマティックなことはそう起こるわけではない。でも、一人のアイドルが生きる中で、生まれる思考・感情…そういうものが、彼女の文章からはまっすぐに伝わってくるのだ。

そうして、僕は毎日わかちゃんのブログを心待ちにするようになった。長引くコロナ禍の中、わかちゃんのブログは僕の日常を間違いなく彩ってくれていた。

 

 

わかちゃんが連れてきてくれた場所

ヌュアンスの変化の中で

そんな風にして彼女のことを憎からず思うようになったこともあり、僕はミサキサンや珠理ちゃんが脱退してからもヌュアンス現場に足を運び続けた。珠理ちゃんの脱退は2022年12月。3人の新メンが加入し半年が経った頃のことだった。その時にわかちゃんが心折れて活動終了していたりしたら、僕も他界していたような気がする。

なんというか、当時のわかちゃんのパフォーマンスからは「私がヌュアンスの音楽の灯火を消してはいけない」という声、祈りが聞こえた気がしたし、僕はそれに応えたいと思ったのだ。

わかちゃんの卒業発表後、行われたスペース配信でわかちゃんは「みんなが思っていたよりずっと前からフジサキさんには卒業することを相談していた」と語った。2023年4月に行われた県民ホールワンマンの時点でわかちゃんの卒業は決まっていたのかもしれない。わかちゃんは現メンバーにヌュアンスの音楽の襷を渡し、自分の役割を全うしたと思ったのではないだろうか。

 

”横浜のアイドル”ということ

ヌュ現場は結構面白いところでイベントがあり、ヌュアンスを推さなきゃこんなとこ行くこと無いだろうな、という場所も多い。僕はわかちゃんに色んな横浜を教えてもらった。

 

横浜駅近く、相鉄ムービルにあるmint hall。バーカウンターの雰囲気が好きだ。ここでヌュアンスのオリジナルカクテルを飲みながら開演を待っている時間は良いものだ。

f:id:kamaidol:20240323130648j:image

 

コロニアルスタイルが発表された後、わかちゃんと初音さんが辿った散歩コースをなぞって、山手にあるえの木ていやエリスマン邸を訪れてみたりもした。

f:id:kamaidol:20240323130824j:image

 

こんな趣のあるダンスホールでライブを見るのは本当に貴重な体験だった。取り壊しという噂もあったりなかったり…ここで見たタイムマジックロンリーの世界は忘れられない。

f:id:kamaidol:20240323131103j:image

 

県民ホールのライブ前には山下公園を散歩した。ライブを見に来たクロノスやPANDAMICとすれ違ったりしたなぁ。

f:id:kamaidol:20240323131322j:image

 

フェヌュⅩの日には横浜在住のオタク仲間が車を出してくれて、海岸通りをドライブした。bund driveの世界観はこれかぁ…と感動した。

f:id:kamaidol:20240327125836j:image

他にも一人で乗った関内駅から出てるロープウェイ、Zepp YOKOHAMAへ続く長い歩道橋、元町・中華街行の特急、センクラ前の居酒屋、名前も忘れた商店街…数えきれないほどの思い出ができた。

 

 

わかちゃんへ

わかちゃんのおかげで横浜に沢山の思い出ができました。

今後ステージに立つことはない、と語ったわかちゃんと会うことはもう無いかもしれません。だけど、僕はきっと横浜の色んな場所を訪れる度に、あなたの綴った文章を、少し癖のある歌声を、しなやかなダンスを、そして、屈託のない笑顔を思い出すのでしょう。

 

どうやら、最後のわがままは聞けそうにない。

 

今までありがとう

f:id:kamaidol:20240327031306j:image

 

 

ではまた

 

 

 

 

タイトルは「赤レンガ空中さんぽ/NUANCE」より*9


www.youtube.com

 

*1:と、緩いMC

*2:単なるダジャレ

*3:久しぶりすぎて何の曲か全然思い出せなかった。聞いたの2.3回くらい…?

*4:後ろのオタクが開演前に「これでからくれない来たらやばいよ~」みたいな話をしていたので、心の中で(よかったね…)と思っていた

*5:ベルスリーブ

*6:途中で下のステージに移動して登場。リハは間に合わなかったそうw

*7:当時はまだ小文字nuanceだった

*8:まぁ予約時間は結構ミスってたりもしてたが

*9:いや、ラストライブこの曲やらんのか~~~い!!!